うなぎの成瀬フランチャイズは儲かる?広告費ゼロで月商526万円の実例と加盟のリアル
フランチャイズでの独立開業を検討している方にとって、実際に加盟しているオーナーの生の数字ほど参考になる情報はありません。今回は『うなぎの成瀬』練馬店を運営する田中さんへの3回目の取材内容をもとに、6月の売上実績や広告費ゼロで売上を伸ばした理由、繁忙期の実働時間、そして加盟を検討する上で押さえておきたいリスクまで、詳しくレポートしていきます。飲食フランチャイズならではのリアルな数字と現場の声を、これから開業を目指す方の判断材料としてお役立てください。
うなぎの成瀬とは?練馬店オーナーが語る加盟の経緯
『うなぎの成瀬』は、うなぎ専門店として全国的に加盟店舗を拡大しているフランチャイズブランドです。今回登場する田中さんは練馬店のオーナーで、今回のインタビューは3回目となります。前回(5月分)の報告では月商420万円、利益70万円ほどという驚きの数字が示されており、今回はその続報として6月の実績を伺う流れとなりました。
練馬店はオープンからおよそ5〜6ヶ月が経過したタイミングで、まだ開業から日が浅い段階にもかかわらず安定した数字を出し続けている点が注目ポイントです。飲食業は特にオープン初期の集客が軌道に乗るまでが正念場と言われますが、その山を越えつつある事例として参考になるでしょう。

6月の売上実績は526万円!5月比100万円アップの詳細データ
気になる6月の売上は526万円と発表され、前月の420万円からおよそ100万円の増加となりました。単純な売上増加だけでも十分驚きですが、さらに注目すべきは利益面です。5月の利益が70万円ほどだったのに対し、6月は約140万円と、売上の伸び以上に利益がほぼ2倍に跳ね上がっています。
売上が増えても原価や人件費の増加で利益率が下がるケースは少なくありませんが、今回のケースでは売上増加分がそのまま利益に直結しているのが特徴です。これは固定費の比率が下がったことや、効率的なオペレーションが確立されてきたことが背景にあると考えられます。開業から半年程度で利益率がここまで改善するのは、フランチャイズモデルの完成度の高さを示す一例と言えるでしょう。


広告費ゼロで売上が伸びた理由とは?地域認知・SNS・MEO戦略
これだけの売上アップにもかかわらず、田中さんは広告費を一切使っていないと明言しています。では何が要因だったのか。本人が挙げたのは「地域の方への認知が進んだこと」と「リピーターの増加」でした。オープン当初からコツコツと地域に根を張ってきたことが、じわじわと数字に表れてきた形です。
加えて重要な役割を果たしたのが、SNS運用とMEO(マップエンジン最適化)対策です。Googleマップ上での露出を高めるMEO対策は、店舗名で検索するユーザーだけでなく「近くのうなぎ屋」といった潜在顧客の獲得にも直結します。田中さんはオープン前からSNSやMEOをこまめに積み重ねてきたと振り返っており、これが広告費をかけずに集客を伸ばす土台になったようです。飲食店経営において、こうした地道な情報発信の積み重ねがいかに重要かを物語るエピソードと言えるでしょう。


実働時間は月15時間に激減!効率的な店舗運営の実態
売上・利益が伸びる一方で、田中さん自身の実働時間は大幅に減少しています。5月と比較して6月は実働がかなり減り、週にしておよそ2〜3時間、月換算でも15時間程度という数字が語られました。これは一般的な飲食店経営のイメージからするとかなり驚異的な数字です。
『うなぎの成瀬』のようなフランチャイズモデルでは、調理の一部を本部側でシステム化・簡略化することでオーナー自身が厨房に張り付く必要性を下げている場合があります。開業当初はオペレーション構築のために長時間の稼働が必要になりがちですが、仕組みが整ってくるとオーナーの負担が大きく軽減される好例と言えるでしょう。これから開業を目指す方にとって、軌道に乗った後の働き方をイメージする材料になります。

土用の丑の日の繁忙期効果と7月売上の速報値
うなぎ業界にとって最大の繁忙期といえば「土用の丑の日」です。6月にはこのイベントはありませんでしたが、7月には土用の丑の日を控えており、その効果がすでに数字に表れ始めていました。取材時点(7月14日)で、すでに6月まるまる1ヶ月分の売上である526万円分をクリアしているという速報が飛び出しています。
この勢いのまま7月を終えると、月商1000万円を超える可能性すら示唆されており、番組内でも驚きの声が上がっていました。ただし、これはあくまで土用の丑の日という繁忙期特有の需要によるところが大きく、年間を通じて同じ水準が続くわけではない点には注意が必要です。実際、番組内でも「これが年中続くわけではない」と釘を刺す場面がありました。


うなぎの成瀬は増店ラッシュ中!出店10店舗・準備中20店舗の勢い
好調な業績を背景に、田中さんは追加出店(増店)も視野に入れていることを明かしています。前回の取材時点では「増店を検討中」という段階でしたが、今回はすでに物件探しを進めるなど、より具体的なフェーズに入っている様子がうかがえました。
ブランド全体で見ても、すでに出店済みの店舗数は約10店舗、さらに出店準備中の店舗が約20店舗控えているとのことで、フランチャイズ全体としても急速な拡大期にあることが分かります。これだけの勢いで店舗網が広がっている背景には、既存オーナーの好業績が新規加盟希望者を呼び込むという好循環があると考えられます。ただし、拡大スピードが速い分、エリアによる需要の違いや競合状況の変化には注意が必要でしょう。

繁忙期後の売上予測と損益分岐点200万円のリアル
番組内では、繁忙期であるお盆明け以降は売上が落ち着いていくだろうという冷静な見立ても語られています。焦点となったのは「どこで下げ止まるか」という点で、月商400万円程度で落ち着けば御の字ではないか、という見方が示されました。仮に400万円まで落ちても、利益ベースで70万円ほどは確保できる計算になるとのことです。
さらに重要な数字として挙げられたのが、損益分岐点(店舗が赤字にならないために最低限必要な売上ライン)がおよそ200万円台であるという点です。これは裏を返せば、繁忙期の売上がいかに突出しているかを示す数字でもあります。フランチャイズ経営を検討する際は、こうした「好調時の数字」だけでなく「損益分岐点」を必ず確認し、閑散期でも事業が成立するかどうかを冷静に見極めることが欠かせません。


加盟当初の苦労話|1年目の大変さと今の落ち着きとの対比
ここまで好調な数字が続く練馬店ですが、開業当初から順風満帆だったわけではありません。田中さん自身、オープン直後は週60〜70時間もの長時間労働をこなしていたと振り返っています。仕込みからオペレーション構築、集客施策まで、すべてを軌道に乗せるための土台作りに相当な労力がかかっていたことがうかがえます。
現在の月15時間程度という実働時間は、こうした苦労の蓄積があってこそ実現したものです。番組内でも「これを見せられたら加盟したいという人が増えるかもしれない」という声がありましたが、同時に「最初の大変さを飛ばして表面的な数字だけを見るのは危険」という趣旨の指摘もなされています。開業を検討する方は、軌道に乗った後の姿だけでなく、そこに至るまでの過程にも目を向ける必要があるでしょう。

他店舗も全店好調!在庫切れという嬉しい悲鳴エピソード
練馬店だけでなく、『うなぎの成瀬』全体としても他店舗が軒並み好調とのことです。取材時点では赤字店舗は一切ないとされ、ブランド全体としての勢いの強さがうかがえます。もちろん繁忙期による押し上げ効果はあるものの、複数店舗が同時に好調な数字を出しているという事実は、フランチャイズ全体の仕組みが機能している証拠とも言えるでしょう。
印象的なエピソードとして語られたのが、在庫切れによるトラブルです。想定以上の売れ行きにより在庫が枯渇し、近隣店舗にも在庫がない状況の中、最も在庫を抱えていた千葉店まで営業終了後に車を走らせて商品を調達し、終電を逃してしまったというエピソードが紹介されました。大変な出来事ではありますが、需要過多による「嬉しい悲鳴」であり、経営の観点からは健全な悩みと言えます。在庫管理や店舗間の連携体制は、今後さらに店舗数が増える中で本部側の重要な課題になっていくかもしれません。


うなぎの成瀬への加盟は自己責任で判断を|好調の裏にあるリスク
ここまで非常に好調な実績を紹介してきましたが、番組の最後では強い注意喚起がなされています。今回取り上げた数字はあくまで「今は繁忙期にあたる1店舗の実績」であり、この数字がそのまま全てのオーナー・全ての時期に当てはまるわけではないという点です。好調な事例を見て安易に飛びつくことのないよう、繰り返し釘を刺されていました。
フランチャイズ全体が好調な今だからこそ、逆にリスクが見えにくくなっている側面もあります。繁忙期が過ぎた後の閑散期の数字、損益分岐点をどれだけ下回らずに運営できるか、店舗数拡大に伴う競合や本部体制の変化など、確認すべきポイントは多岐にわたります。加盟を検討する際は、必ず複数店舗・複数時期のデータを比較し、自己責任のもとで冷静に判断することが重要です。


今回のレポートでは、うなぎの成瀬・練馬店の好調な実績とともに、その裏にある繁忙期特有の事情や損益分岐点、開業初期の苦労といったリアルな側面も紹介してきました。フランチャイズ加盟を検討する際は、華やかな数字だけでなく、閑散期の見通しやオーナー自身の労働負荷、業界特有の季節変動まで含めて総合的に判断することが成功への近道と言えるでしょう。