鰻の成瀬フランチャイズは儲かる?加盟オーナー実録レポート|オープン告知失敗と売上の実態
フランチャイズでの独立開業を検討している方にとって、実際に加盟したオーナーの生の声ほど参考になる情報はありません。今回は人気急上昇中のうなぎ専門店フランチャイズ『鰻の成瀬』に加盟した伊東取締役の店舗にスポットを当て、オープンからおよそ2週間の売上実績や、開業初期にありがちなトラブルについて詳しくレポートします。好調な練馬店との比較や、オペレーション面での気づきなど、これから加盟を検討する方にとって参考になるリアルな情報が満載です。
鰻の成瀬に加盟した伊東取締役、9月28日オープンまでの経緯
伊東取締役は『とこ卵』の運営経験を経て、今回新たに『鰻の成瀬』へ加盟しました。当初は9月23日オープン予定でしたが、店舗で必要となる大容量の電気設備が既存の契約では対応できず、電力会社側の工事や手続きに時間がかかったことでオープンが後ろ倒しになったといいます。飲食店の新規出店では、厨房機器の電力容量や排水設備など、物件契約時には見えにくい設備要件がボトルネックになるケースは決して珍しくありません。契約前の段階で電気容量やガス配管の対応可否を細かく確認しておくことが、開業スケジュールの遅延を防ぐ重要なポイントといえるでしょう。


練馬店の好成績と比較する伊東店舗の現状売上
番組にゲスト出演した練馬店オーナーの田中さんによると、練馬店はオープンから半年ほどで初期投資を回収し、利益ベースで3400万円ほどに達しているとのことでした。この数字だけを見ると『鰻の成瀬は非常に儲かるフランチャイズ』という印象を受けますが、伊東取締役の店舗はオープン初月にあたる9月がわずか3日間の営業で日販4万円ほど、10月に入ってからも日販5万円強とまだ損益分岐点には届いておらず、正直なところ赤字であると率直に語っていました。同じブランドでも立地や告知状況、オープン時期によって数字は大きく異なることが、この対比からよくわかります。


オープン告知不足という失敗談、損益分岐点200万円の壁
伊東店舗が苦戦している大きな要因のひとつが、オープン告知を一切できなかったことです。設備トラブルの影響でオープン日が確定したのが本番のわずか2日前だったため、チラシのポスティングやSNSでの事前告知、オープン記念セールの準備がまったく間に合わなかったといいます。飲食店開業においてオープン初期の集客は非常に重要で、多くのフランチャイズ本部がオープン前1〜2週間の告知期間を推奨しています。伊東店舗の場合、月商の損益分岐点は200万〜220万円とされており、現状の日販ペースではまだこのラインに届いていません。これは『トコ卵』の別店舗でも経験したことのある、いわゆる『オープンアルアル』とも言えるトラブルで、独立開業を目指す方は物件契約からオープンまでのスケジュールに余裕を持たせ、告知準備の時間を必ず確保することを強くおすすめします。


告知なしでも初日4万円を記録、オーナー間ランキングの実態
興味深いのは、事前告知がまったくない状態でも初日の売上が4万円に達した点です。周辺住民の多くはオープンに気づいていなかったであろうにも関わらず一定の売上を記録できたことは、鰻の成瀬というブランド自体の集客力の高さを示しているとも言えます。また番組内では、加盟オーナー同士が参加するグループラインの中で、全店舗の日販がランキング形式で毎日共有される仕組みがあることも明かされました。約30店舗の中で伊東店舗は9月時点で最下位だったとのことですが、順位の差は必ずしも大きくなく、日によって変動があるといいます。こうした情報共有の仕組みは、オーナーにとって励みにもプレッシャーにもなり得ますが、他店の成功事例を学ぶ機会としても非常に有用です。


鰻の成瀬はオープン記念セールに依存しないビジネスモデルか
伊東取締役は、他のオーナーの実績を見る中で、鰻の成瀬は必ずしもオープン記念セールに依存するビジネスモデルではないのではないかという見解を示していました。実際、複数店舗を展開するオーナーの中には、オープン当初は月商150万〜200万円程度からスタートしながらも、その後右肩上がりに売上を伸ばしているケースが多く見られるといいます。これは、テイクアウトで初めて商品を口にした顧客が味に満足し、その後常連客としてリピートする流れが生まれやすいためと考えられます。うなぎという商材自体が特別感のあるごちそうメニューであることも、リピート需要を後押ししている要因といえるでしょう。


オーナー同士の情報共有とサポート体制、赤字200万円の見通し
鰻の成瀬では、練馬店の田中オーナーが主導するかたちで、加盟オーナー同士の懇親会や質問受付会、相談会が定期的に開催されているとのことです。伊東取締役自身も、こうした場に積極的に参加し、成功しているオーナーからノウハウを学びに行きたいと語っていました。フランチャイズ本部だけでなく、同じブランドを運営する仲間同士のつながりが強いことは、開業初期の不安を軽減する大きな支えになります。現時点での累計赤字額は約200万円とのことですが、伊東取締役はこの金額を今後の売上改善でしっかり回収していく意向を示しており、決して悲観的な状況ではないことが伺えました。


トコ卵と比較したオペレーション難易度、鰻の成瀬はシンプルで運営しやすいか
伊東取締役は焼き鳥業態の『トコ卵』も運営しており、両業態を比較できる立場にあります。トコ卵はメニュー数が非常に多く、1人のスタッフが幅広い業務をこなす必要がある一方、鰻の成瀬はうなぎの蒲焼きを中心としたシンプルなメニュー構成のため、オペレーションの習得難易度は比較的低いという印象を持っているそうです。ただし、伊東取締役自身はまだ厨房作業に入っておらず、本部スタッフによる研修の様子を見守っている段階とのことでした。飲食未経験のオーナーにとって、メニュー数の少なさは教育コストの削減や人員配置の効率化につながりやすく、開業初期の人件費コントロールという観点でも有利に働く可能性があります。

まとめ:鰻の成瀬フランチャイズ加盟のリアルと今後の展望
伊東取締役は仮申込みをする前に、実際に練馬店へ足を運びうなぎを食べたうえで『これなら行ける』と判断し出店を決めたといいます。オープン初期は設備トラブルによる告知不足が響き苦戦している状況ですが、他店舗の成長実績やオーナー同士のサポート体制を踏まえると、今後の巻き返しは十分に期待できそうです。フランチャイズ独立開業では、ブランド力や商材の魅力だけでなく、物件契約時の設備確認やオープン告知のスケジュール管理が成否を分ける重要な要素であることが、今回のケースからも改めて浮き彫りになりました。これから加盟を検討する方は、本記事のような先輩オーナーのリアルな体験談を参考に、事前準備を万全にして開業に臨むことをおすすめします。
