ガーデンエクステリアFCの実態とは?加盟金380万円の闇を内装のプロが暴露
フランチャイズで独立開業を検討する際、気になるのは『実際に加盟した人のリアルな声』ではないでしょうか。今回は内装工事のプロとして活動しながら、ガーデンエクステリア(外構工事)のフランチャイズにも加盟した経験を持つ高橋カンタさんに、その実態を語っていただいた内容をまとめます。加盟金380万円という高額な初期投資の中身から、儲かりにくいと言われる理由、そして本当に加盟すべき人の条件まで、包み隠さず解説していきます。
ゲスト紹介:内装工事のプロが語るフランチャイズの実態
今回のゲストである高橋カンタさんは、内装工事に関する情報発信をYouTubeで行っている人物です。2ヶ月ほど前からチャンネルを開始し、内装工事の現場目線でのノウハウや注意点を発信しています。今回はそんな高橋さんが、実は過去にガーデンエクステリア(外構工事)のフランチャイズに加盟していたという意外な経歴が明かされました。

内装工事を専門とする高橋さんが、なぜ外構・エクステリア分野のフランチャイズに加盟することになったのか。その背景には、コロナ禍における住宅関連需要の変化がありました。異業種であっても関連性のある事業領域であれば、フランチャイズという形で新しい事業に参入できるという、独立開業における一つの選択肢の例としても興味深い事例です。

ガーデンエクステリアフランチャイズとは何か?事業内容と市場背景
ガーデンエクステリアとは、住宅の庭や外構工事を専門とする事業領域を指します。高橋さんがこのフランチャイズに加盟したのは2020年、まさにコロナ禍が始まったタイミングでした。当時は外出自粛の影響で旅行や外食に出かける人が減少する一方、『おうち時間』を充実させたいというニーズが急速に高まっていました。

具体的には『庭でバーベキューをしたい』『くつろげる庭づくりをしたい』といった要望が増加し、庭づくりの提案から施工までを一貫して行うフランチャイズに大きな注目が集まった時期でした。高橋さんが加盟した当時、このフランチャイズには全国で約120社が加盟しており、ピーク時には150社ほどにまで拡大していたといいます。市場のニーズと合致したタイミングで多くの事業者が参入したことがうかがえますが、この加盟店数の推移は後述する『儲かりにくさ』とも無関係ではなさそうです。

本部(ホーム部)の役割は?案件獲得の集客機能がない実態
フランチャイズを検討する際に多くの人が期待するのが『本部が案件を取ってきてくれるのではないか』という点です。しかし高橋さんによると、このガーデンエクステリアFCにおいて、案件はすべて加盟店自身が獲得してくる仕組みになっており、本部側に集客機能はほぼ存在しないとのことでした。

では本部は何をしているのかというと、主な役割は設計図面の作成や提案資料の作成、そして部材発注のコストダウンといったサポート業務です。中でも大きな特徴として挙げられたのが、著名なガーデンデザイナーへの発注が可能になるというスキームです。一般的な住宅の設計は建築家に依頼しますが、ガーデンエクステリアの分野では専門のガーデンデザイナーに依頼するのが鉄則とされており、このフランチャイズに加盟することで、業界内で名の知れたデザイナーに直接依頼できる権利が得られるという仕組みになっていました。

加盟金380万円とロイヤリティの内訳を公開
気になる初期費用について、高橋さんは加盟金として380万円を支払ったと明かしています。この金額にはツールの導入費用なども含まれた『コミコミ』の金額とのことです。フランチャイズの初期投資としては決して安くない金額であり、この投資に見合うリターンが得られるかどうかが加盟の判断ポイントになります。

さらに注目すべきは、著名デザイナーへの設計依頼にかかる費用です。一般的にガーデンエクステリアの設計を依頼すると5万円程度が相場とされる中、このフランチャイズを通じて著名デザイナーに依頼すると15万円程度、場合によっては30万円近くにまで跳ね上がることもあるといいます。実に3倍以上の価格差が生じる計算です。

加えて、月々のロイヤリティとして約8万8000円が発生するとのことです。加盟金380万円に加え、継続的なロイヤリティ負担も発生する仕組みとなっており、こうした費用構造をトータルで理解した上で加盟を検討する必要があります。

なぜ儲かりにくい?下請け構造と粗利の薄さという闇
高橋さんが率直に語ったのは、このビジネスモデル自体が『粗利を確保しづらい』構造になっているという点です。ガーデンエクステリアという業態は、住宅会社の下請けのような形で案件が発生することが多く、そもそも構造的に元請けとして粗利を厚く取りにくい立場に置かれやすいのだといいます。

さらに深刻なのが、著名デザイナーへの設計費用を『受注できるかどうかわからない段階』で先払いしなければならないというリスクです。提案段階でデザイン費用が発生するため、仮に受注に至らなかった場合は先払いした費用がそのまま持ち出しになってしまいます。この先払いの仕組みが、加盟店にとって経営的な負担を大きくしている要因の一つだと高橋さんは指摘しています。

全国売上1位でも儲からない?加盟者本人の本音評価
この話の中で最も印象的だったのが、高橋さん自身がこのフランチャイズの中で全国売上1位を獲得した経験を持ちながらも、『儲かりにくかった』と本音を語った点です。トップクラスの実績を上げてもなお利益を確保しづらいという事実は、このビジネスモデルの構造的な課題を象徴していると言えるでしょう。

売上を伸ばすこと自体は決して簡単なことではありませんが、それだけの努力をしても手元に残る利益が少なければ、加盟店側のモチベーションは徐々に低下していきます。実際、高橋さんも『頑張った割には利益が少なく、やる気が下がってしまう』という状態になっていたことを明かしており、これは独立開業を検討する上で非常に重要な教訓と言えます。
このフランチャイズはおすすめできる?加盟すべき人の条件
では、このガーデンエクステリアフランチャイズはまったくおすすめできないのかというと、高橋さんの評価はそう単純なものではありませんでした。著名デザイナーへの発注ルートなど、独自のスキームを持たない事業者にとっては、加盟することで得られるメリットも一定程度存在するとのことです。ただし、そうしたスキームは一度身につけてしまえば、1〜2年程度で『もう本部を頼らなくても良い』状態になり、卒業していく加盟店が多いのが実情のようです。

総合的な評価として、高橋さんは『決して悪いフランチャイズではない』と結論づけています。加盟開発の営業に強引さがあるわけでもなく、健全な運営がなされているという印象は持っているようです。ただし、儲かりにくいビジネスモデルであることは間違いなく、これから加盟を検討する人は、その前提を踏まえた上で判断することが重要だと強調していました。

内装工事のプロが教える現場対応力という本当の強み
話題は高橋さん本業である内装工事の話に移ります。高橋さんが経営する会社『Mトラスト』の強みは、自身が16歳から大工として現場に携わってきた経験にあるといいます。スケルトンの状態で現場を見ただけで、既存の設備が使えるかどうか、どこにコストがかかりやすいかをその場で判断できる『瞬時のジャッジ力』が大きな武器になっているとのことです。

内装工事の業界では、店舗完成までの対応は比較的スムーズであるものの、オープン後に業者と連絡が取れなくなってしまうケースが少なくないという業界特有の課題があるようです。オープン後にトラブルが起きても相談できる相手がいない、という声を耳にすることが多いと高橋さんは語っています。

そうした背景もあり、高橋さんのもとには他社が施工した物件のトラブル相談が持ち込まれることも多いといいます。建設業界はどうしても『コワモテ』なイメージを持たれがちで相談しにくいという声もある中、現場を熟知した上で気軽に相談できる存在は、開業者にとって非常に心強い存在と言えるでしょう。
内装工事で困ったときの相談先とまとめ
今回の対談では、ガーデンエクステリアフランチャイズの加盟金380万円やロイヤリティの実態、そして儲かりにくい構造的な理由まで、加盟経験者ならではのリアルな声を聞くことができました。フランチャイズ独立を検討する際は、加盟金の高さやブランド力だけでなく、実際の粗利構造や継続的な費用負担まで含めて総合的に判断することが重要だと改めて感じさせられる内容でした。

内装工事に関して困りごとがある方は、動画の概要欄に掲載されている高橋さんの連絡先から相談してみるのも良いでしょう。フランチャイズでの独立開業は大きな決断を伴うものですが、今回のような加盟経験者のリアルな声を参考にしながら、自分に合った選択肢を慎重に見極めていただければと思います。