フランチャイズ実店舗のリアル収支公開!ecxia飛騨高山店が3ヶ月連続増益を達成した理由
フランチャイズ独立開業を検討している方にとって、実際の店舗がどれくらいの売上と利益を出しているのかは、何よりも気になる情報ではないでしょうか。今回ご紹介するのは、月額制フランチャイズ『ecxia(エクシア)』飛騨高山店の実況報告です。開業から約1年、実際の経営者であるゲストの方に、11月・12月・1月の3ヶ月間の売上と利益を包み隠さず公開していただきました。数字の推移だけでなく、利益を押し上げた具体的な施策やスタッフマネジメントの工夫まで、独立開業のリアルな参考になる内容が詰まっています。
フランチャイズ実況報告とは?ecxia飛騨高山店のこれまでの経緯
この企画は、実際にフランチャイズ店舗を運営しているオーナーに定期的に登場してもらい、売上や利益の推移をありのまま公開してもらうという内容です。今回のゲストは月額制フランチャイズ『ecxia』飛騨高山店を運営されている方で、前回までの放送では継続会員向けの月額料金を1万1000円から8250円へ値下げしたことや、その影響もあって10月時点の利益が6万円程度まで落ち込んでいたことが報告されていました。

そんな中でゲストは「年内に利益100万円を目指したい」という強気の目標を掲げていました。値下げによる短期的な利益減少をどう挽回していくのか、そしてその後の3ヶ月でどのような数字を出したのか、多くの独立開業検討者にとって気になるところでしょう。

11月の売上・利益公開|経費490万円で経常利益14万円の内訳
まず公開されたのは11月の実績です。売上は64万7500円、経費は約49万円で、経常利益は14万円となりました。前月の10月と比較すると利益は改善しており、特に大きかったのが備品代・溶剤代の変動です。10月は溶剤をまとめて発注したことで経費が13万円ほどかさんでいましたが、11月はその反動もあり比較的落ち着いた数字になったとのことでした。

溶剤代のような消耗品費は、月によって発注タイミングが変わるため経費が上下しやすく、単月だけで経営状態を判断するのは難しいというのがこの業態の特徴です。独立開業を検討する際は、こうした変動費の波を年間を通して均してシミュレーションしておくことが重要になります。

12月の売上・利益公開|経費を抑えて経常利益17万円に増加
続く12月の実績は、売上68万円、経常利益17万円とさらに改善しました。ここでも溶剤代などの消耗品費を抑えられたことが利益率向上の大きな要因になっています。会員数も大会(離脱)がありながら、少しずつではありますが着実に増加傾向にあったことが伺えます。

なお番組内では、スライド上の表記が「純利益」となっていた点について「正しくは経常利益」であるという訂正も入りました。フランチャイズの収支報告を見る際は、営業利益・経常利益・純利益のどれを指しているのかを正確に確認することが、他店舗との比較や自身の事業計画を立てる上でも欠かせないポイントです。

1月の売上が急増!経費48万円で利益29万円のV字回復の理由
そして最も大きな動きがあったのが1月です。売上は77万円、経費約48万円に対し、経常利益はなんと29万円まで伸びました。ゲストいわく、この背景には12月に実施した『クリスマスキャンペーン』の効果があったといいます。12月中に入会した方は1ヶ月間の月額料金が無料になるという施策で、そこで体験した方の多くがそのまま継続契約に至り、1月の会員数が一気に増加したとのことです。

司会者からは「家賃を含めてもこれだけ利益が出るのはすごい」というコメントもありましたが、飛騨高山という立地の特性上、都市部に比べて家賃負担がそこまで大きくないことも高収益の一因のようです。立地条件によって固定費の構造は大きく変わるため、フランチャイズ開業を検討する際は候補エリアの相場家賃も事前にしっかり確認しておく必要があります。

さらに振り返ると、オープン直後の4〜6月は勢いよく数字が伸びたものの、その後は成長が緩やかになり、半年を過ぎた頃から離脱(大会)も出始めて一時停滞していたという経緯がありました。そこから今回のキャンペーンで再びグッと数字が伸びたことは、まさにV字回復と呼べる結果と言えるでしょう。

クリスマスキャンペーンの周知方法と契約率90%超えの秘密
気になるキャンペーンの周知方法ですが、特別な広告を大々的に打ったわけではなく、インスタグラムでの軽い告知が中心だったといいます。それでも2週間ほどの短い告知期間で来店した方のほぼ全員が契約に至ったとのことで、体験を通じた成約率の高さがうかがえます。無料体験をきっかけに来店した人数はおよそ45人ほどで、中には『たまたま無料キャンペーンをやっていてラッキーだった』という軽い気持ちで来店した方も一定数いたようです。

もう一つの集客チャネルであるホットペッパーからの流入も見逃せません。月あたり2〜3件〜5件程度と決して多い数ではありませんが、契約率はなんと90%〜100%という驚異的な数字を記録しています。これはスタッフの接客・提案力による部分が大きく、実際に別のスタッフが対応した場合は契約率が50%程度に留まったという話も飛び出しました。


今後の展開|1周年記念イベントと離脱率対策の課題
1月と2月については特別なキャンペーンは予定していないものの、3月にはオープンからちょうど1年を迎えることから、1周年記念イベントの開催を検討しているとのことでした。数字が安定期に入りつつある今だからこそ、次に見えてきた経営課題は『離脱率(大会率)をどう抑えるか』という点です。

月額制ビジネスにおいては、新規獲得と同じくらい既存会員の継続率(顧客満足度の維持)が経営の安定に直結します。ゲストは、満足度を左右する要素として『施術効果の実感』だけでなく、『通いやすさ』や『お店の雰囲気』『スタッフとのコミュニケーション』を重視していると語っていました。単なる技術やサービス提供に留まらず、顧客との距離感の近さを意識した接客が、結果的に離脱防止につながっているようです。

月額制フランチャイズで成功するスタッフ教育・モチベーション管理術
現在の店舗運営は、ほぼ1人のスタッフに任されているとのことですが、会員数の増加に伴い新しいスタッフの採用も検討し始めているとのことです。月額制というビジネスモデルは、買い切り型の商材と違って一度契約したら終わりではなく、継続してもらうための日々の接客品質が売上に直結するため、スタッフ体制の拡充は今後の成長にとって重要な投資判断になります。

モチベーション管理については、週に1回のミーティングで現在の数字を振り返り、『どうすればこの数字を伸ばせるか』を一緒に考える時間を設けているそうです。この振り返りの中でスタッフ自身が『自分ができていなかった点』に気づくことができ、それが次への意欲につながっているといいます。数字を追うことに前向きなタイプのスタッフには、こうした振り返りの機会そのものがモチベーション向上に効果的なようです。

加えて印象的だったのは、最終決定権はオーナーにあるものの、日々の運営に関してはスタッフにある程度の権限を委譲しているという点です。もちろん全ての判断はきちんと報告してもらう体制を維持しつつも、権限を持たせることで責任感が生まれ、それが結果的にモチベーションの維持につながっているとのことでした。独立開業後にスタッフを雇用する際、権限委譲と報告体制のバランスをどう設計するかは、多くのオーナーが直面する共通の課題と言えるでしょう。

ecxia飛騨高山店 実況報告の総括と1年間の総評
今回の放送をもって、ecxia飛騨高山店の実況報告はひとまず終了となりました。番組側からは『もしかしたらどこかで復帰があるかもしれない』というコメントもありましたが、開業からまもなく1年というタイミングで、数字は値下げによる一時的な落ち込みから見事に回復し、むしろキャンペーンをきっかけに大きく利益を伸ばすという結果で締めくくられました。

今後、一般的にはここから利益が急落するような要素は見当たらず、むしろ安定期に入りつつあるという評価で番組は締めくくられました。1年間という決して短くない期間、実際の数字を包み隠さず公開し続けたこの企画は、これからフランチャイズでの独立開業を検討する方にとって非常に貴重な生きた事例と言えるでしょう。

これから月額制サービスでのフランチャイズ独立開業を考えている方にとって、今回のような具体的な収支データやキャンペーン施策、スタッフマネジメントの工夫は、まさに教科書には載っていない現場のノウハウです。数字だけでなく、その裏にある地道な取り組みにこそ、安定経営のヒントが詰まっているのではないでしょうか。
まとめ
ecxia飛騨高山店の3ヶ月間の実況報告からは、値下げによる一時的な利益減少があっても、経費コントロールとキャンペーン施策、そしてスタッフ教育次第で着実に利益を回復・向上させられることがわかりました。特にクリスマスキャンペーンによる無料体験施策は、大きな広告費をかけずとも高い契約率につながる好例です。フランチャイズでの独立開業を検討している方は、こうした実際の店舗事例を参考に、自身の事業計画やスタッフマネジメントの方針を具体的にイメージしてみることをおすすめします。