【23歳で月収100万】ちゃんこフランチャイズの売上・利益を徹底解説|開業事例レポート
フランチャイズで独立開業を考えるとき、実際にどれくらいの初期費用でどれくらい稼げるのか、リアルな数字を知りたいという方は多いのではないでしょうか。今回は、デリヘル業態のフランチャイズ「ちゃんこ」に23歳という若さで加盟し、青森県弘前市で店舗運営を行っているオーナーへのインタビューをもとに、開業から半年間の売上推移や利益率、運営の苦労話までを詳しくご紹介します。プログラマーからの異業種転身という珍しい経歴も注目ポイントです。
ちゃんこフランチャイズとは?ビジネスモデルをわかりやすく解説
「ちゃんこ」は、いわゆる「ぽっちゃり系」に特化したデリバリーヘルス(デリヘル)のフランチャイズブランドです。ビジネスモデルは非常にシンプルで、お客様から店舗に電話がかかってきたら、在籍する女性スタッフを指定の場所まで送迎し、サービスを提供してもらうという流れになります。実店舗を構える必要がなく、送迎車と待機所があれば運営できる点が、この業態特有の強みといえるでしょう。

今回登場するオーナーが運営しているのは、青森県弘前市の店舗です。全国展開しているフランチャイズとはいえ、地方都市でもしっかり黒字化できるというのは、これから郊外や地方での独立開業を検討している方にとって心強い実例といえます。

23歳オーナーが加盟したきっかけ|前田氏の下での修行から独立まで
今回のオーナーは23歳という若さでちゃんこに加盟していますが、そこに至るまでには少し変わった経緯がありました。もともとは埼玉県で、業界内で著名な前田氏のもとでデリヘル経営のノウハウをみっちり学んでいたそうです。いわば下積み・修行期間を経てから独立した形になります。

加盟のきっかけは、修行中にたまたま「ちゃんこ」というブランドとご縁があったこと。ちょうど弘前店の前オーナーが引退するタイミングだったため、居抜きに近い形でその店舗を引き継いでオープンすることになりました。ゼロから物件を探して立ち上げるのではなく、既存店舗の引き継ぎという形をとったことが、後述する初期費用の安さにもつながっています。
ちゃんこ弘前店の月別売上・利益推移【3月〜7月実績】
気になる売上の実績ですが、オープン初月となる2023年3月は53万円というスタートでした。そこから4月は153万円、5月は250万円、6月は340万円、7月は310万円と、右肩上がりに成長していったことが分かります。

利益構造としては、売上に対して粗利率が約50%。そこから固定費にあたるランニングコスト約65万円を差し引いた金額が、オーナーの手残り(利益)になります。例えば5月の売上250万円であれば、粗利は125万円、そこからランニングコスト65万円を引いた55万円ほどが手残りという計算です。

そして注目すべきは6月の実績です。売上340万円に対して粗利170万円、そこからランニングコスト65万円を引くと、実に105万円もの手残りとなりました。23歳という若さで月収100万円超えを達成しているというのは、フランチャイズ独立開業のひとつの成功モデルといえるでしょう。

開業に必要な初期費用はいくら?通常相場との比較
これだけの利益を生み出す店舗の立ち上げに、いったいどれくらいの初期費用がかかったのでしょうか。今回のケースでは、初期費用の総額は約100万円だったとのことです。内訳は、前オーナーからの引き継ぎに伴う備品購入費などで20万円、物件契約の巻き直しに40万円、そしてオーナー自身が車を所有していなかったため車両取得費用に40万円という構成になっています。

これは通常の相場と比較するとかなり安いケースです。一般的にちゃんこで新規出店する場合、ランニングコストを含めて200万円強、初期費用だけでも120万円から150万円程度が相場とされています。ただし郊外エリアであれば100万円程度で済むケースもあり、また車両を既に所有していれば60万円ほどで開業できてしまうこともあるそうです。今回のケースは、居抜き物件への引き継ぎだったことが費用を抑えられた大きな要因といえるでしょう。

黒字化のスピードにも注目です。ちゃんこのモデルケースでは3ヶ月目での黒字化が目標とされていますが、今回のオーナーは2ヶ月目にはすでに黒字を達成していました。初期投資を抑えつつ早期黒字化を実現できた点は、これから開業を検討する方にとって大いに参考になるポイントです。

プログラマーからデリヘル業界へ転身した理由
このオーナーの経歴で特徴的なのが、もともとプログラマーとして働いていたという点です。IT業界は技術の進歩スピードが非常に速く、常に新しい知識をキャッチアップし続けなければならない環境でした。そうした環境に対して、本人はそこまで強い情熱を持てなかったといいます。

そんな中で目を向けたのが、大昔からビジネスモデルがほとんど変わっていないデリヘル業界でした。常に勉強し続けなければならないIT業界とは対照的に、この業界は進化しないという安定感に魅力を感じたとのことです。実際、ちゃんこのロイヤリティは月額16万5000円(税込)であり、明確な料金体系のもとで安定した経営基盤を築けることも、業界を選んだ理由のひとつと考えられます。
運営の悩み|女の子同士のトラブルと退店リスク
順調に見える売上推移の裏側には、店舗運営ならではの苦労もありました。特に大きな課題として挙げられたのが、在籍する女性スタッフ同士の人間関係トラブルです。実際に4ヶ月目の340万円から5ヶ月目の310万円へと売上が下がった背景には、女性スタッフ同士の喧嘩が原因での大量離脱があったといいます。

特に痛手だったのが、毎日出勤してくれる出稼ぎの女性スタッフが主戦力として売上を支えていたにもかかわらず、その中心メンバー2から3人が同時に抜けてしまったことです。デリヘル業態では少数の稼働率の高いスタッフが売上の大部分を支えているケースが多く、こうした主戦力の離脱は経営に直結するリスクとなります。

トラブル防止策と店長のコミュニケーション能力の重要性
こうした人間関係トラブルを防ぐため、店舗では女性スタッフ同士の会話を原則禁止するというルールを設けています。しかし、待機中に顔を合わせる機会が完全になくなるわけではなく、ちょっとした視線のやり取りだけでもストレスに感じてしまうスタッフがいるなど、ルールだけでは防ぎきれない難しさがあるようです。

こうした環境下で重要になってくるのが、店長自身のコミュニケーション能力です。基本的に女性スタッフは稼ぐことを目的に働きに来ているため、過度なコミュニケーションは必須ではないものの、売上ゼロの状態からスタートする以上、信頼関係の構築は避けて通れません。コミュニケーション能力の高さは、そのまま離職率の低下にもつながる重要な要素だと語られています。

大手フランチャイズならではのメリット|採用面での安心感
運営していて良かった点として挙げられたのが、大手フランチャイズであることによる採用面での安心感です。デリヘル業界において大手だから安心という認知は面接応募者の判断材料として大きく作用しており、面接時のアンケートでも大手だから安心して応募したと回答するスタッフが多いといいます。

ちゃんこは全国に約130店舗を展開しており、単一ブランドとしてはこの業界でもトップクラスの規模といえます。これだけの店舗数を誇るブランド力は、女性スタッフの採用面で他の個人経営店には出せない大きな差別化要素であり、フランチャイズに加盟する明確なメリットのひとつといえるでしょう。

1日のスケジュールと女の子とのコミュニケーションの実態
店舗の営業時間は正午12時から深夜12時までの12時間で、この間はほぼ店舗内で受付業務を行うことになります。営業時間中は電話対応をしながら、合間の時間は女性スタッフと雑談をして過ごすことが多いそうです。話題としては彼氏の話や日常の出来事など、他愛のない内容が中心とのことです。
一見単なる雑談に思えるこうしたコミュニケーションですが、実はスタッフにとってのガス抜きとして重要な役割を果たしているといいます。ストレスを発散できる場があることで出勤意欲が高まり、結果として出勤率の向上にもつながっているそうです。

この業界に関心がない方からすると意外に思われるかもしれませんが、実は他の水商売業態でも似たような側面があります。仕事そのものよりも、日常のストレスを発散する場として仕事を選んでいるスタッフも一定数存在しており、こうした心理を理解した接し方が求められる点は、デリヘル経営に共通する特徴といえるでしょう。
オーナー同士の横のつながりと今後の展望
フランチャイズオーナーとして、他店舗のオーナーとの交流も行っているそうです。実家が広島にあることから、帰省のタイミングで広島店のオーナーと連絡を取り、情報交換をすることがあるといいます。全国的な大規模なオーナー会というほどの集まりはまだ実現できていないものの、SNSなどを通じて部分的に情報共有をする機会は増えているとのことです。
近年の傾向として、20代の若手オーナーの加盟も増えてきているといいます。今回のケースでは初期費用こそ100万円で済んだものの、通常は300万円程度の開業資金を用意した上で加盟するケースが一般的です。若いうちからしっかり資金を貯めて、チャンスをつかんで開業に踏み切る動きが目立ってきているようです。

今後の展望としては、ブランド全体でまだ50店舗程度は拡大の余地があるとのことです。地方都市でも今回のような成功事例が生まれていることを踏まえると、フランチャイズ独立開業を検討している方にとって、こうした業態は今後も選択肢のひとつとして注目に値するといえるでしょう。

まとめ
今回ご紹介した事例は、23歳という若さで、わずか100万円程度の初期費用からスタートし、半年で月収100万円超えを達成したという非常にインパクトのある成功例でした。一方で、女性スタッフ同士の人間関係トラブルや主戦力の離脱による売上の変動など、この業態特有のリスクや難しさも同時に見えてきました。コミュニケーション能力の重要性や、大手フランチャイズならではの採用面でのメリットなど、これから独立開業を検討する方にとって参考になる情報が数多く含まれていたのではないでしょうか。実際に加盟を検討する際は、こうしたリアルな数字と運営の実態の両面をしっかり理解した上で判断することをおすすめします。