ホワイトニングサロンexcia(エクシア)加盟店の売上実績を公開|開業4ヶ月目のリアルな収支報告
フランチャイズでの独立開業を検討している方にとって、実際に加盟しているオーナーの生の数字ほど参考になる情報はありません。今回はホワイトニングサロン『excia(エクシア)』に加盟し、飛騨高山エリアで店舗を運営しているしゅうさんに、オープンから3ヶ月間の売上・利益・会員数の推移を詳しく伺いました。地方都市での出店という珍しいケースだからこそ見えてくる、リアルな課題と可能性をまとめています。
excia(エクシア)とは?ホワイトニングサロン加盟の概要
exciaは、店舗型のセルフホワイトニングサロンを展開するフランチャイズブランドです。今回取材に応じてくれたしゅうさんは、人口8万人規模の地方都市・飛騨高山エリアでexciaに加盟し、4月にオープンしたばかりの新米オーナーです。都市部での出店が主流とされるホワイトニングサロン業態において、あえて地方での勝負に挑んだ点が非常に興味深いポイントといえます。

ホワイトニングサロンは、比較的省人化・省スペースで運営できるビジネスモデルとして、フランチャイズ市場でも注目度が高まっている業態です。機材さえあれば施術自体はセルフ形式で行えるため、スタッフの教育コストや人件費を抑えやすいというメリットがあります。一方で、口コミや紹介による集客に依存しやすい側面もあり、今回の取材ではその実態が数字とともに浮き彫りになりました。
オープン月〜7月の売上・利益推移まとめ
まずはオープンからの数字を振り返ります。オープン月である4月の売上は37万6750円でした。そこから5月には55万円程度まで伸び、6月には売上69万6500円、利益12万7660円という結果に。前月と比べて10万円ほどの黒字化を達成しましたが、この時期は溶剤などの備品仕入れにコストがかかったタイミングでもあったといいます。

そして7月にはさらに数字が伸び、売上73万9750円、粗利は29万7630円と、月間の粗利が約30万円に到達しました。これは6月にまとめて仕入れた溶剤の在庫があったため、7月は備品コストがほとんどかからなかったことが大きく影響しています。裏を返せば、備品の仕入れタイミング次第で月次の利益は大きく変動するということであり、フランチャイズ経営においてはこうしたコストの波を見越した資金繰りの計画が欠かせないことがわかります。

会員数の伸びと集客方法|口コミ・紹介・協業の実態
7月末時点での会員数は73名、前月から9名の増加という結果でした。ただし、しゅうさん自身も認めている通り、これは目標としていたペースよりもやや鈍化している状況です。当初は月10人ペースでの増加を見込んでいたものの、オープン直後に一気に30〜40人の会員を獲得できた反動もあり、その後の伸びが相対的に緩やかに見えてしまっているようです。

集客の主軸は口コミと紹介がほとんどを占めており、加えて地元の銀行など地域企業との協業による紹介経路も一部存在します。協業先の店内にチラシを設置してもらうなどの施策を行っていますが、開業直後は効果があったものの、2〜3ヶ月経過すると徐々に存在が忘れられてしまい、紹介数が減少していく傾向があるとのことでした。継続的な集客効果を維持するためには、協業先との定期的なコミュニケーションが欠かせないという学びが得られたようです。

今後の集客施策|ホットペッパー・インスタグラム・広告費投下の計画
口コミと紹介だけに頼った集客には限界があると感じ始めているしゅうさんは、今後の一手として地元のフリーペーパーやホットペッパーへの出稿を検討していると語ります。これまでホットペッパーは未活用だったとのことで、地域密着型の紙媒体と組み合わせることで新規層へのリーチを狙う方針のようです。

あわせて、Googleの口コミ件数を増やす施策や、ネット検索からの流入を意識したインスタグラムの運用強化も計画しています。広告費を多少かけながら、これまで自然流入に頼っていた集客チャネルを多角化していく考えのようです。地方都市においては、SNSでの発信が口コミの補完的な役割を果たすケースも多く、今後の伸びしろが期待される部分といえるでしょう。

オーナーの稼働時間とスタッフ体制|月15〜20時間の運営実態
気になる店舗運営へのオーナー自身の関与度合いについても伺いました。しゅうさんは現在、店舗運営のほとんどをスタッフに任せており、自身が現場に入るのは大会員(高額プランの見込み客)になりそうなお客様が来店するタイミングや、スタッフのシフトがどうしても埋まらない日に限られているそうです。

体感としては月に15〜20時間程度の稼働というイメージで、フランチャイズオーナーとしては比較的省力型の運営が実現できている状態です。これは複業やサイドビジネスとしてフランチャイズ経営を検討している方にとって、非常に参考になる事例ではないでしょうか。ただし、これはスタッフ教育やオペレーションが軌道に乗った結果であり、開業直後から同じような稼働で運営できるわけではない点には注意が必要です。
初期費用340万円の回収シミュレーションと損益分岐点
exciaへの加盟にあたっての初期費用は約340万円だったとのことです。回収の目安としては、オープンから半年が経過する9〜10月頃を想定しており、そこから先は退会者の増加を抑えながら、会員数の純増を維持していくことが重要な課題になるといいます。

店舗のキャパシティについても言及があり、現在の機材2台体制であれば、会員数はおおよそ150人程度までが上限の目安になるとのことです。仮に150人まで会員が達成できた場合、月の粗利は50万円程度になる見込みですが、そこから紹介料の支払いや溶剤・備品代を差し引くと、実質的な月額利益は50〜60万円程度に落ち着くだろうという試算を語っていました。

エクシア加盟店における苦労と改善点|集客の伸び悩み対策
ここまで着実に数字を伸ばしてきたしゅうさんですが、率直な反省点として挙げていたのが「集客のテコ入れのタイミングが遅かった」という点です。口コミや顧客紹介、スタッフ経由の紹介といった既存の集客チャネルは、時間が経つにつれてネタが尽きていくため、もっと早い段階から次の集客施策を仕込んでおくべきだったと振り返っていました。

特に印象的だったのは「今月の数字を追おうと思っても、2ヶ月前から種をまいておかないと間に合わない」という発言です。フランチャイズ経営において、集客施策には一定のタイムラグが存在するため、目先の数字だけでなく2〜3ヶ月先を見据えた仕込みが必要になるという、実務に基づいた貴重な教訓といえるでしょう。この気づきは、これから開業を目指す方にとっても非常に参考になるポイントです。
エクシア全体での売上ポジションと成功店舗の事例
気になるのが、exciaというブランド全体で見た時に、しゅうさんの店舗がどのくらいの位置づけにあるのかという点です。本人は謙遜しつつ「正直、下の方に位置していると思う」と語っており、他の加盟店舗にはかなり優れた実績を出しているところが多いと述べていました。

実際に、都心部で出店したある店舗では、オープンから6ヶ月で会員数が200人を超えたという情報もあるとのことで、桁違いの成長スピードを見せている店舗も存在するようです。一方で、しゅうさんの店舗のように地方都市で出店し、実績を積み上げているケースはまだ少なく、地方展開の成功事例としての価値も同時に持ち合わせているといえるでしょう。
田舎(地方)出店 vs 都心出店|家賃・競合から見るメリット比較
地方都市での出店ならではの特徴についても具体的な数字とともに語られました。機材2台を置くスペースの家賃・駐車場代の相場は月7〜8万円程度とのことで、都心部と比較するとかなり低く抑えられます。ただし、その分会員数も少なめに見積もる必要があり、月商50万円程度ではまだ黒字化しにくく、60万円程度の売上を安定的に確保しておく必要があるという試算が示されました。

都会と田舎、それぞれにメリット・デメリットがあるというのがしゅうさんの見解です。都会は家賃が高く競合も多い一方で、そもそもの人口(パイ)が大きいため集客の絶対数は見込みやすくなります。反対に田舎は競合が少なく家賃も安いものの、母数となる人口が少ないため、集客の伸びしろに限界が出やすいという構造的な違いがあるようです。

まとめ|excia(エクシア)加盟を検討する人へのポイント
今回の取材を通じて見えてきたのは、地方都市であってもホワイトニングサロンのフランチャイズ経営は十分に成立し得るという実例と、その裏にある集客面での地道な工夫の必要性です。オープン直後の勢いだけに頼らず、口コミや紹介が尽きるタイミングを見越して次の集客施策を仕込んでおくことの重要性は、業態を問わず独立開業を目指す方全体に通じる教訓といえるでしょう。

初期費用340万円という投資額に対し、開業から半年程度での回収を見込めるビジネスモデルであること、また月15〜20時間程度の稼働でスタッフに運営を任せられる体制が構築できることは、複業やサイドビジネスとしての独立開業を検討している方にとっても魅力的なポイントです。一方で、地方出店ならではの集客の伸び悩みや、備品コストの波によって月次利益が変動しやすい点にも注意が必要であり、開業前にこうしたリアルな数字を把握しておくことが、後悔のないフランチャイズ選びにつながるはずです。